任意整理はクレジットカードもできる?手続き後も使える?

クレジットカードを使いすぎてしまって返済に困ってしまった場合、クレジットカードの債務整理を行えるかどうか気になるところです。

債務整理は借金の返済に困ってしまった方への救済措置となっております。任意整理という手続きならクレジットカードも可能です。また、手続き後も利用できるかどうかについても詳しくご説明いたします。

クレジットカードも任意整理できる

返済に困ってしまったクレジットカードも任意整理をすることで借金を減額できます。任意整理では指定したクレジットカード会社のみ借金の整理ができます。任意整理の手続きでは今後かかる利息をカットし、元本のみの支払いにすることができます。

また、クレジットカードの任意整理になると、キャッシング分・ショッピング分両方の借金に対して任意整理が行われます。

借金自体の減額はむずかしい

任意整理で行えるのは主に利息のカットです。したがって、借金の元本自体の減額はむずかしいです。

借金の元本はもともと借りたお金なのでこれ自体が返済されないとクレジットカード会社側の赤字になってしまい、場合によっては商品を差し押さえられることもあります。

キャッシング枠は過払い金が発生している可能性がある

2006年~2008年以前にキャッシング枠での取引がある場合は、過払い金が発生している可能性があります。

これより以前は、利息制限法の定める金利を超えた利息でのキャッシングが行われていたため、利息制限法に基づいた利息で引き直し計算をすることで過払い金が発生しているか確認することができます。

任意整理後にクレジットカードは使える?

基本的に任意整理を行ったクレジットカードは解約扱いとなり、利用できなくなります。また、キャッシング枠とショッピング枠どちらかひとつを残すことはできません。

さらにクレジットカード以外の借金を任意整理した場合でも信用情報機関に事故情報が登録されるため、クレジットカードが使えなくなる可能性が高いです。

クレジットカードの任意整理をする場合の注意点

任意整理は将来の利息がカットされ支払い総額が減額される魅力的な手続きです。しかし、クレジットカードを任意整理する際の注意点がありますのでいくつかご説明します。

クレジットカードで公共料金や携帯料金などを支払っている場合

クレジットカードで公共料金や携帯料金を支払っている場合、任意整理を行ったクレジットカードは利用できなくなるため、別の支払い方法に変更する必要があります。

公共料金等の口座登録には1か月ほどかかりますので、任意整理を決めた時点で変更をしておきましょう。

ETCを利用している場合

高速道路などで利用できるETCをクレジットカードに付与している場合、クレジットカードが使えなくなった時点で、ETCも利用できなくなります。

対策としてはネクスコから発行されているETCパーソナルカードに登録することです。こちらを利用するには、年会費1,257円とともに、有料道路の平均利用月額を申告し、申告した平均利用金額の4倍した金額を保証金として預託します。通行料金は月単位で口座引き落としにできます。

クレジットカードのポイントを貯めている場合

クレジットカードのポイントをためていた場合、任意整理が完了するとカードは利用できなくなるためポイントも同時に失効されます。あらかじめ交換できる分のポイントは交換しておきましょう。

せっかく貯めていたポイントもなくなってしまうととても残念です。クレジットカード会社にもよりますが、他のポイントに移行したり商品券に交換できたりもできますので、忘れずに交換しておきましょう。

任意整理後はいつからクレジットカードが作れる?

任意整理後にクレジットカードは利用できなくなりますが、同時に任意整理が完了してから最短で5年の間はカード会社によっては、クレジットカードが作れなくなる恐れがあります。

これは信用情報機関にクレジットカード会社が事故情報を共有するためで、この事故情報が消えないと、新規のクレジットカードが作れませんので、注意が必要です。

信用情報機関から事故情報が消えたか調べる方法

信用情報機関は、事故情報が消えたかどうかを個人に知らせたりはしませんので、事故情報が消えたか確認するには、ご自分で確認する必要があります。

信用情報機関に直接、個人情報の開示請求(有料)を行うことで、事故情報が消えているかどうかを確認できます。

任意整理をしたクレジットカードは作れない

ここで注意が必要なのは、任意整理をしたクレジットカード会社では新規のクレジットカードを作ることは極めて困難です。

その理由の一つとして、信用情報機関の事故情報が消えてもなお、社内で管理している独自のブラックリストに登録されているからです。

このブラックリストは社内で管理されているため、同じ会社でクレジットカードを作れなくなります。

属性が悪いと作れない場合もある

クレジットカードを作る際にクレジットカード会社は、信用情報機関の個人の属性を参考にカードを作っても返済が可能かどうかを判断します。

ですので、収入がカードの利用金額より低い・延滞や滞納を繰り返している等の属性が悪いと、クレジットカード会社も、支払いがきちんとできないと判断され、作れないこともあります。

任意整理後すぐにクレジットカードを使いたい場合

任意整理後にどうしてもクレジットカードを利用したい場合、いくつかの方法があります。参考にしてみてください。

デビットカードを利用する

クレジットカードを新規で加入できない場合、使用した時点で直接銀行口座から引き落とされるデビットカードなら利用できる可能性があります。

デビットカードの場合、信用情報機関を審査しない場合もあるためです。もし購入金額より口座預金が少ない場合は引き落としができなくなるので、無駄遣いもかなり減ります。

家族カードを利用する

信用情報機関の個人情報は、家族の個人情報までは掲載されていません。もしクレジットカードを利用したい場合はクレジットカードを持っている家族カードというものも利用することができます。

家族カードはクレジットカード本体のサービスも付与されていることもあります。また支払いも家族カードを使えば普段のクレジットカード支払いとそこまで変化はありません。

クレジットカードの任意整理はみどり法務事務所にご相談ください

クレジットカードの返済に困っている場合、どの会社を任意整理したらいいかわからない場合等、クレジットカードの任意整理でお悩みの場合はいつでもみどり法務事務所にご相談ください。みどり法務事務所は相談料無料ですので、お気軽にご利用ください。

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