過払い金請求ができる条件とは?過払い金が発生する仕組み

過払い金が自分にあるのかどうか気になっているけど、どうやって調べればいいのかわからないですよね。過払い金請求は個人でもできますし、専門家に相談して調査してもらうことも可能です。

過払い金が発生する条件が人によって異なるため、同じ金額を借りていても、条件が異なるだけで、過払い金が発生しなかったり、過払い金請求できないこともあります。

今回はなぜ過払い金が発生してしまうのか、どうすれば過払い金請求できるのか、過払い金請求ができる条件は何かを詳しくご説明します。

過払い金は貸金業者に支払い過ぎていたお金

借りたお金を返済しても、なかなか残金が減らないっていうことありませんでしたか?過払い金とは、貸金業者に支払いすぎていたお金のことです。

2006年以前、貸金業者は20%~29%という高金利で利息を請求していました。貸金業者は、刑事処罰を受けないグレーゾーンの金利で運用していました。このため、どんなに返済しても利息分ばかり支払って、残金が減らない状態になってしまいます。

過払い金が発生する条件

過払い金はこのグレーゾーンの金利の時に借入れをしていたことが条件となります。ご自分が2006年以前に借入れしていたかどうか思い出せない場合は、調査する方法もあります。

過払い金が発生しているか調べる方法は?

現在返済している貸金業者、または完済した貸金業者に取引履歴を開示してもらうことで、過払い金があるかどうか調査することができます。

取引履歴ってなに?

取引履歴の開示とは、貸金業法により定められている借り手側の権利の一つです。

貸金業者は法律で、借り手側に取引履歴を開示する義務があります。原則断れないので、取引履歴を開示してもらえるため、それを参考に過払い金があるかどうか確認することができます。

もし、取引履歴が一部しか開示してもらえない・一切開示してもらえない場合は、早急に専門家にご相談ください。

どうやって過払い金があるか確認するの?

過払い金があるかどうかは、取引履歴の資料を参考にして利息計算をおこないます。いつから借入れしたのかいくら借入れしたのかなども重要なので、銀行の振込の記録なども用意しておきます。

個人でも取り寄せられますが、忙しい方や一人でおこなうのが難しい方は、みどり法務事務所の無料診断をご利用ください。

高額の過払い金が発生している可能性が高いケース

過払い金があるかどうか調べるために、自分で取引履歴を請求するのは少し面倒という方もいるかもしれません。

まず以下の項目をご覧になっていただき、ご自分の当てはまる条件がないか確認してみてから過払い金請求を検討してみてください。

借入金額が大きい

借入金額が大きいとその分高額の利息が付き、返済が困難になります。返済しているのに残金が減らない方は、調査することで返済が終わり、お金も戻ってくる場合もあります。

長期間返済している

長期間返済している方も同様に残金が減らないまま、利息分を払っている場合があります。また、「いつ」借入れをおこなったかを踏まえて調査をすることで、過払い金が発生している場合もあります。

複数の貸金業者から借入れをしている

「Aの貸金業者に返済するためにBの貸金業者から借入れをしている」などの複数の貸金業者からの借入れをしている場合も、二つの貸金業者に高金利を支払わなければならないため、過払い金が発生している可能性が高いです。

同じ業者から借入れと完済を繰り返している

同じ貸金業者から借入れと完済を繰り返している方も、過払い金が発生している場合があります。ただし、完済した取引には時効がありますので昔の取引がある方は、時効が訪れる前に過払い金請求をしないと払ったお金が戻ってこない場合もあります。

利息しか返済できていない場合

「現在返済中だけど、残金がなかなか減らない場合」では、利息しか返済できていないことがあります。

過払い金請求ができる条件

残念ながら、過払い金請求できない方もいます。現在返済している方と完済している方で当てはまる項目があるかどうか確認してみてください。

借金を完済している場合

貸金業者に過払い金請求できるのは、完済から10年までです。完済から10年以上経過していた場合は過払い金請求ができませんのでご注意ください。

まだ10年経ってないという方でグレーゾーン金利で返済していた方は過払い金が発生している可能性が高いので、調査することをおすすめいたします。

借金を返済中の場合

借金を返済中の場合、過払い金の時効は発生しません。ですので、過払い金請求が可能です。いつから借入れしたお金なのかわからなくても自分で調べたり、専門家に調査してもらうことができます。

クレジットカードの過払い金請求ができる条件

クレジットカードで過払い金請求ができる条件は、ショッピングではなく、キャッシングの場合のみになります。キャッシングやリボ払いしている方は過払い金請求ができます。ショッピングとキャッシングではもともとのルールが異なりますのでご注意ください。

過払い金請求ができない条件

過払い金請求が残念ながらできない方もいます。しかしそれは法で定められた利息制限法内の金利での支払いができていたからです。ほかにも過払い金請求できない条件があるので、確認してください。

最終取引日から10年が経過している

最終取引日から完済して10年以上経過している場合、時効が過ぎてしまっているため、過払い金請求はできません。

2010年6月18日以降に借入れを開始

2010年6月18日に改正貸金業法が施行されたので、出資法の上限金利が29.2%から20%に引き下げられました。

20%に引き下げられたことで、グレーゾーン金利がなくなり、2018年6月18日以降の借入れでは過払い金は発生しなくなりました。ですので、これ以降に借入れをした方は過払い金が発生しません。

利息制限法の上限金利内の取引

貸金業者からの約定利息ですと、利息が20%~29%のグレーゾーンの金利で支払っていた可能性が高いので、過払い金が発生していると考えられます。

一方で、銀行カードローンは、年利15%~20%ほどの金利で設定されていることが多いです。利息制限法の上限金利内での取引の場合、過払い金請求の対象にはなりません。

クレジットカードのショッピング枠

クレジットカードのショッピング枠は、クレジットカード会社が立て替えたお金という扱いになるので、過払い金の対象にはなりません。

キャッシングやリボ払いですとグレーゾーンの金利で支払っている可能性があります。

過払い金請求をする貸金業者が倒産している

この場合は過払い金を請求するのはとても難しくなります。貸金業者が経営不振で倒産していた場合はまず戻ってきません。

また貸金業者が過払い金を払っている間に倒産となると、これもまた全額取り戻すのは難しくなりますので早めに手続きを進めたほうが賢明です。

過払い金請求をしてブラックリストにのってしまう条件

過払い金請求するとブラックリストにのってしまうケースがあります。それは、返済中に過払い金請求をする場合と、ショッピング枠の利用があるクレジットカードの過払い金請求をする場合です。

それぞれ必ずブラックリストにのるのではなく、ある条件が揃うと載ってしまいます。では、その条件を解説いたします。

まず、返済中に過払い金請求をする場合でブラックリストに載ってしまう条件をご説明いたします。返済中の過払い金請求でブラックリストに載ってしまう条件は、取り戻した過払い金が借金残高より少なかった場合です。取り戻した過払い金で借金をゼロにできた場合は、ブラックリストにのることはありませんので、ご安心ください。

ショッピング枠の利用があるクレジットカードの過払い金請求も同様に、取り戻した過払い金でショッピングの利用分をゼロにできなった場合は、ブラックリストにのってしまいます。

ブラックリストとは?

ブラックリストとは、民間の信用情報機関が作成しているものです。「債務処理」「破産・再生の申し立て」「3か月以上延滞」という状態となると事故情報として登録されます。

ブラックリストに載っていても仕事はできます。またそれらを理由に解雇をしたり退職を進めるのは違法ですから安心してください。ブラックリストに載るとできなくなることは、貸金業者からお金を借りられなくなることや、クレジットカードやETCカードが作れなくなることです。

家賃や携帯電話の支払いにクレジットカードを使用している場合は、口座からの引き落としなどに変更する必要があります。

みどり法務事務所では過払い金が発生しているか無料で調査いたします

みどり法務事務所では過払い金の相談料と初期費用は無料で調査いたします。過払い金が発生しているかもしれないと悩んでいる方は無料で相談できますので、ぜひご連絡ください。

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