過払い金・過払い金請求についての基本情報
過去に消費者金融からの借入れや、クレジットカードのキャッシングをご利用になられたことがある方は、過払い金請求ができる可能性があります。
自分には過払い金は発生していないだろうと思っている方で、実際に当事務所で、過払い金の調査をしてみると過払い金が発生していたといったケースもあります。
ここでは、過払い金が発生する仕組みや過払い金請求ができる条件など過払い金・過払い金請求についての基本情報を記載しております。過払い金や過払い金請求についてのご質問は、お気軽に当事務所の無料相談をご利用ください。
■もくじ
払いすぎた利息を取り戻す過払い金請求とは
過去に消費者金融やクレジットカード会社に、払いすぎていた利息を過払い金といいます。その過払い金を取り戻す手続きが過払い金請求です。過払い金は利息制限法の上限金利15%~20%と、出資法(改正前)の上限金利29.2%の差分である、グレーゾーン金利で取引をしていた場合に発生します。
利息制限法と出資法とは、貸金業者による貸付けの利息などを取り締まる法律です。この2つの法律のうち、貸金業者は利息制限法の上限金利で貸付けをしなければなりませんが、以下の条件(みなし弁済)を満たしていれば、出資法の上限金利での貸付けが認められていました。
みなし弁済の条件
- 貸金業者が貸金業登録されていること
- 貸金業規制法17条の要件【貸付金額や利率、貸付業者の商号・名称や氏名・住所、契約した年月日、返済期間と回数・返済の方法、賠償額の内容、内閣府令で定める事項】を満たす契約書を交わしている
- 貸金業者が返済金を受け取った際すぐに、貸金業規制法18条の要件【返済された金額や利息、元本の充当額、返済された年月日、貸付金額、内閣府令で定める事項】を満たす書類を債務者に交付していること
- 債務者が借金の利息を認識して任意で支払っていること
上記のように、みなし弁済があることによりほとんどの貸金業者は、出資法の上限金利で貸付けをおこなっていました。しかし、2006年1月13日最高裁シティズ判決でみなし弁済の成立が否定され、グレーゾーン金利は過払い金となり契約書を交わしいているものであっても基本的に無効となり過払い金請求が可能となりました。
みなし弁済が否定されたことで、過払い金請求をすることが国から認められた形になったので、過払い金請求をする方が激増しました。その結果、大手消費者金融の武富士をはじめ多くの貸金業者が経営破綻になり、倒産や合併をする貸金業者が増えました。
- シティズ判決
- 2006年1月13日最高裁判所第二小法廷判決でおこなわれた裁判で「期限の利益喪失約款があれば、みなし弁済は成立しない。貸金業法施行規則第15条2項は違法である」と判決がでたことで、みなし弁済が否定されました。
シティズ判決後もグレーゾーン金利で貸付けを続ける貸金業者も存在しました。しかし、2010年6月に出資法の上限金利が改正され、利息制限法の上限金利と同じ20%まで引き下げられました。これにより、グレーゾーン金利が生まれることはなくなりました。
過払い金請求ができる条件
上記で、過払い金が発生する原因と過払い金請求について解説しましたが、実際に過払い金請求をする場合は、以下の条件を満たしている必要があります。
過払い金請求の条件
- 利息制限法で定められている上限金利(15~20%)を超える金利で返済をしていた
- 2006~2008年以前に取引を開始し、完済または返済中の借金がある
- 完済している場合は最終取引日から10年以内
利息制限法で定められている上限金利(15~20%)を超える金利で返済をしていた
まず過払い金請求をするには、グレーゾーン金利で借入れをしていることが前提です。利息制限法の上限金利内の場合は、過払い金が発生することはないので過払い金請求はできません。
2006~2008年以前に取引を開始し、完済または返済中の借金がある
2006~2008年は、多くの貸金業者が金利の見直しをおこなったタイミングなので、この時期に新規の借入れをしている場合は、利息制限法の上限金利での取引の可能性があります。
それよりも前に借入れをして、完済している借金や、返済中の借金がある場合は過払い金請求ができる可能性が高いです。
完済している場合は最終取引日から10年以内
借金を完済している場合は、最終取引日から10年以内に過払い金請求をしなければなりません。もし、最終取引日から10年が経ってしまうと、過払い金の金額に関わらず1円も取り戻せなくなってしまいます。
これは、過払い金請求には最終取引日から10年という時効が定められているためです。手遅れになる前に当事務所の無料相談をご利用ください。
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過払い金請求のメリットとデメリット
過払い金請求は、お金を取り戻せるメリットがありますが、デメリットもあります。思わぬ失敗をしないようしっかりと理解してから手続きをおこなってください。
- デメリット
- 新たな借入れができなくなる
- ブラックリストにのる可能性がある
- メリット
- 払いすぎた利息を取り戻せる
- 借金を減額または無くすことができる
過払い金請求のメリット
払いすぎた利息を取り戻せる
過払い金請求のメリットは、なんといってもお金を取り戻せることです。特に取引期間が長期の場合は、過払い金が高額になる可能性が高いので一日でも早く手続きをおこなってください。
借金を減額または無くすことができる
借金を返済中の場合は、取り戻した過払い金を借金に充てることができるので、現在の借金を減額することができます。
元本以上に発生した過払い金は手元に戻ってくるので、臨時収入を得ることができます。
過払い金請求のデメリット
新たな借入れができなくなる
過払い金請求をした業者は、その内容を自社のデータベースに記録します。そのため、請求先の貸金業者から新たな借入れやクレジットカードの作成ができなくなります。
これはブラックリストではないので、請求先以外の貸金業者が見ることはありませんので、請求先以外の貸金業者からの借入れやクレジットカードの作成はできます。
ブラックリストにのる可能性がある
借金を返済中に過払い金請求をするとブラックリストにのるケースがあります。そのケースとは、取り戻した過払い金で借金を0にできなかった場合です。
完済している場合や、返済中で取り戻した過払い金で借金を0にできた場合は、ブラックリストにのることはありません。
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過払い金請求の流れ
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STEP1 お問い合わせ
電話またはメールでお問い合わせください。電話でのお問い合わせはフリーダイヤルで9:00~19:00、メールでのお問い合わせは24時間受け付けております。
お問い合わせ、ご相談は何度でも無料ですので、ご不明な点や疑問に思ったことなどはお気軽にご質問ください。
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STEP2 ご相談・面談
事務所にご来所していただき、お問い合わせ・ご相談の際にお伺いした情報をもとに、お客様にあった解決方法やお手続の流れ、費用などのご説明をいたします。
お客様が納得されるまで十分にご説明をいたしますので、お気軽にご質問してください。
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STEP3 ご契約
当事務所からご説明させていただいた、解決方法、お手続きの流れ、費用、期間など、お客様がご納得していただきましたら、当事務所の司法書士とお客様の間でご契約を交わしていただきます。
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STEP4 過払い金の調査
お客様がご利用になられた貸金業者(消費者金融・信販会社など)に取引履歴を開示してもらい、過払い金が発生しているか調査いたします。
貸金業者を忘れてしまった場合や、貸金業者が合併して名前がわからない場合でも入念に調査いたします。
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STEP5 貸金業者との交渉・訴訟
「時間がかかってもいいから過払い金を多く取り戻したい」「金額が下がってもいいから早く取り戻したい」など、お客様のご希望をお伺いして、過払い金を取り戻すための交渉または訴訟をおこないます。
借金が残ってしまう場合は、お客様の生活状況に合わせて長期分割・将来利息のカットなどの、交渉もおこないます。
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STEP6 過払い金返還・返済交渉終了
貸金業者との交渉・訴訟後、過払い金の返還額や返還される期間などのご説明をいたします。借金が残ってしまった場合は、返済開始日や月々のお支払い額などの返済計画をご説明いたします。
過払い金請求は司法書士法人みどり法務事務所にお任せください
司法書士法人みどり法務事務所は、過払い金請求や債務整理などの借金問題の専門家として、たくさんのお客様のお悩みを解決までお手伝いしております。
これまでの過払い金返還額の累積は90億円以上、相談実績は年間約6,000件と豊富な経験とノウハウがあります。お金に関するお悩みをお持ちの方は一度、みどり法務事務所にご相談ください。
相談料は何度でも無料ですので、時間を気にせずお悩みや疑問などお話しください。みどり法務事務所は秘密厳守を徹底しておりますので、ご家族や会社など周囲に内緒で過払い金請求がしたいなど、お客様のご要望をお聞かせください。
また、みどり法務事務所では過払い金調査を無料で実施しておりますので、過払い金が発生している可能性が少しでもある方は、お気軽にご利用ください。
過払い金請求・過払い金についてよくある質問
過払い金請求・過払い金 よくある質問1
Q:借金をしたことがある人なら誰でも過払い金請求ができますか?
A:グレーゾーン金利での借入れがある場合は過払い金請求ができます。特に2007年以前から借入れをしている方は過払い金が発生している可能性が高いです。当事務所では過払い金の調査、計算を無料でおこなっていますので、お気軽にご連絡ください。
過払い金請求・過払い金 よくある質問2
Q:借入れをした貸金業者を忘れてしまったのですが過払い金請求できますか?
A:できます。当事務所ではお客様からお伺いした情報をもとに貸金業者を調査いたします。
過払い金請求・過払い金 よくある質問3
Q:クレジットカードや信販系カードのキャッシングは過払い金請求できますか?
A:できます。ただし、過払い金請求ができるのはキャッシング枠のみで、ショッピング枠は対象外です。
過払い金請求・過払い金 よくある質問4
Q:過払い金がいくら発生しているか簡単に調べる方法はありますか?
A:過払い金の金額は、引き直し計算という計算方法で算出することができます。当事務所は、過払い金の調査、計算を無料でおこなっていますので、お気軽にご連絡ください。
過払い金請求・過払い金 よくある質問5
Q:過払い金請求はいつまでに手続きを開始すればいいですか?
A:借金を完済している場合は、過払い金請求の時効が進んでいるため早急に手続きを開始してください。時効は最終取引日から10年なので、完済してから10年以内に過払い金請求をおこなってください。
過払い金請求・過払い金 よくある質問6
Q:倒産した貸金業者に過払い金請求をしたいのですがどうすればいいですか?
A:貸金業者が倒産した場合、過払い金請求をすることが可能な一定の猶予期間が設けられます。その猶予期間内であれば過払い金請求はできますが、猶予期間が過ぎると過払い金請求の権利は消滅します。
過払い金請求・過払い金 よくある質問7
Q:家族に内緒で過払い金請求はできますか?
A:できます。ご自身でおこなう場合は、貸金業者との連絡や郵便物、過払い金が入金される口座などに注意して手続きをおこなってください。当事務所にご依頼いただければ、貸金業者との連絡や過払い金請求の手続きはすべて当事務所がおこないます。
過払い金請求・過払い金 よくある質問8
Q:過払い金請求をしたら今後新たな借入れをすることができなくなりますか?
A:新たな借入れができなくなるのは、過払い金請求をした貸金業者のみです。請求先以外の貸金業者からは新たな借入れができます。
過払い金請求・過払い金 よくある質問9
Q:過払い金請求後にクレジットカードの作成はできますか?
A:できます。ただし、過払い金請求をした業者が発行しているクレジットカードの作成はできなくなります。
過払い金請求・過払い金 よくある質問10
Q:過払い金請求を依頼したいのですが費用の支払いはいつ発生しますか?
A:当事務所にご依頼いただけた場合の費用の支払いは、過払い金を取り戻せたときのみ発生し、取り戻した過払い金から清算をいたします。過払い金がなかった場合は費用は一切かかりません。