債務整理を家族に内緒でおこなう方法

債務整理は、借金の返済に困っている方が最終的に借金問題を解決する方法として使う手段になります。債務整理をすることで家族にバレてしまうのではないかと不安に思うかもしれません。

しかし、債務整理の種類によっては家族にバレずに行えるものもございます。今回は家族に内緒で行える債務整理をご紹介したいと思います。

家族に内緒で債務整理はできる?

債務整理とは、借金の返済に苦しんでいる方々への救済措置であり、これを行うことで借金を減らすことができ経済的にも精神的にも負担を軽減することができます。

債務整理の手続きにはいくつか種類があり、そのなかでも「任意整理」という手続きなら、家族にバレるリスクを抑えることができます。

任意整理なら家族に内緒で手続きができる

債務整理の手続きの中でも「自己破産」や「個人再生」の手続きを行うと、家族に気づかれてしまうリスクが高いですが、「任意整理」という債務整理の手続きではこれらに比べて比較的簡単に行うことができ、家族にバレるリスクが低いです。

任意整理が家族にバレにくいのはなぜ?

任意整理がなぜ家族にバレにくいかというと、裁判所に行かずに貸金業者と直接和解交渉するため、司法書士や弁護士などの専門家に依頼した後は、手続きが完了するまで何度も面談したりする必要がありません。

専門家が貸金業者との窓口になって交渉を行いますので、直接貸金業者から連絡が来ることはございませんが、貸金業者に訴訟を起こされた場合、裁判所から通知が来ることがあります。

その場合は専門家に相談してください。任意整理の手続きは、3か月~6か月ほどで完了しますので、裁判所からの連絡などがなければ、家族に気づかれずに短期間で行うことが可能です。

自己破産や個人再生は家族にバレる可能性が高い

一方で、自己破産や個人再生は家族に気づかれてしまうリスクがグッと高くなってしまいます。なぜバレやすくなってしまうかをご説明します。

配偶者の収入書類が必要になる

家族や配偶者に給与所得者がいる場合、自分だけでなく家族の給与所得も提出しなくてはいけなくなります。最近では給与明細を電子化しているところも多いため、持ってきてもらうように家族に頼んだ時点でバレるリスクが高くなります。

家計収支表が必要になる

さらに、経済状況を把握するために、家計の収入支出が詳細に書かれている家計収支表を提出します。普段から家計を管理していれば、提出すること自体に気づかれることは少ないかもしれませんが、家族にに家計の管理を任せている場合、頼んで見せてもらうか自分で書きだす必要があります。頼んだ際になぜ必要なのか尋ねられそこから気づかれてしまうことも考えられます。

自己破産をすると財産がなくなる

自己破産は借金の返済を免除してもらう代わりに資産を手放さなくてはなりません。家や車など、家族と共有しているものがいきなりなくなってしまうのですから、おのずと家族にバレてしまいます。

裁判所に行く必要がある

個人再生や自己破産の手続きでは、平日に裁判所に赴く必要があります。個人再生の場合は代理人に委任した場合は出頭しなくても大丈夫ですが、平日仕事をしている方は休みをもらわなくてはいけません。月に多くて2回ほど出頭することがありますので、会社に不審に思われないように工夫する必要があります。

職場の上司に有休の理由を開示する必要はないのですが、言わないといけない場合もありますので、当たり障りのない理由を用意しておくなどして、心構えをしておくといいでしょう。

もし誰にも言わずに手続きをする場合、会社に言う休む理由と一緒に連絡先を必ず伝える・家族にも会社ではなく携帯に直接連絡を入れてもらえるように日頃から頼んでおく、等しておくと、いざ連絡が行き違った時のリスクを軽減できますが、こういった工夫も面倒に思うかもしれません。誰にも言わずに手続きを進めることは思っているよりもリスクが高いと考えられます。

家族に内緒で任意整理をする際のポイント

自己破産や個人再生の手続きだと家族にバレてしまう可能性がかなり高くなってしまいます。その点、任意整理は裁判所に行かなくていいですし、家族の給与明細や家計収支表も必要ありませんので、比較的秘密にしやすい手続きです。

さらに、家族に内緒で任意整理をするポイントをご説明していきます。

家族に内緒にしたい債務のみ手続きする

任意整理は1社ずつ直接交渉しますので、家族に秘密にしたい借金をリストアップします。保証会社に関係ある場合、家族を共有しているクレジットカードは交渉できない場合がありますので注意が必要です。

また、他の債務がある状態で任意整理をするとブラックリストに登録されることにより、カードが後日停止する場合があります。家族と共有しているクレジットカードは使えなくなる可能性があるので、主に本人名義のクレジットカードを任意整理しましょう。

家族が保証人になっている債務は除外する

家族が保証人になっている借金などは残しておく必要があります。一緒に任意整理をしてしまうと、保証人である家族に催促がいきますので注意が必要です。

任意整理後は借金を滞納しない

任理整理では金融業者と直接交渉し、和解締結を行います。手続きが完了した後は残りの借金を返済していきますが、返済を怠ったときの措置に「一括返済の請求」や「遅延損害金」の条件がつく可能性があります。

多額の借金を返済するために任意整理を行うのですから、任意整理を行った後は借金を滞納せず返済していきましょう。

任意整理後はブラックリストにのってしまう

債務整理を行うことで注意が必要な点がもう一つあります。任意整理をした後は金融業者から信用情報機関に事故情報が提供され、ブラックリストに登録されてしまうことです。

ブラックリストに登録されていると、クレジットカードが持てなくなったり、持っているカードも更新の際にブラックリストに登録されたことが任意の審査でチェックされると、カードが停止される可能性があります。

さらに新規のローンが組めなくなります。知らずに手続きしてしまうと、家族に気づかれてしまうきっかけにもなりかねないので、もし任意整理後にカードやローンを利用したい場合は、利用できるかどうか必ず確認しておきましょう。

司法書士や弁護士などの専門家に依頼する

任意整理は比較的簡単に行うことができる債務整理なので、個人でも手続きは可能です。しかし、個人で行う場合、金融業者との連絡が個人に来てしまいます。

家に任意整理に使用する書類が届いてしまったり、連絡が家の電話に来てしまう可能性もあります。手続きをしている場面を家族に見られて気づかれてしまいます。

もし家族に秘密にしたいのであれば司法書士や弁護士などの専門家に依頼しましょう。その際に家族には内緒で手続きがしたいことをしっかりと伝えることが大切です。

家族に内緒にしたいことを伝える

司法書士や弁護士に依頼をする際のポイントとしては、相談の際に家族に秘密にしたいことを伝えておきましょう。みどり法務事務所では、相談時に家族に内緒で手続きがしたいと伝えていただければ、家族にバレないように配慮いたしますので、お気軽にご相談ください。

任意整理後はブラックリストにより家族にバレてしまう?

任意整理の手続きが完了し、支払いも完了した後も注意が必要です。終わったことだからと話してしまっても構いませんが、もし秘密にしたいのであれば任意整理後のブラックリストに登録されている期間中は、新しいクレジットカードを作ったり新規のローンを組まないようにするなどの対策をしていきましょう。

債務整理以外でもブラックリストにのる

実は債務整理以外でもブラックリストに登録されることがあります。クレジットカードやローンの返済・キャッシングの返済延滞もブラックリストの登録条件です。

本人以外が信用情報を見ることはできる?

家族が何か気づいて、あなたに黙って信用情報を見ることができるのでしょうか?
信用情報機関は本人の承諾なしに信用情報を開示することはできません。信用情報を開示するには、必ず身分証明書が必要になります。

また信用情報を本人以外が行うには、本人の直筆の委任状も必要になります。なので、家族や職場の方々があなたの信用情報を勝手に調査することはできません。あなたが周りの人たちに言わなければ、任意整理後もバレることはありません。

家族に内緒している借金の任意整理を専門家に依頼するメリット

家族に内緒にするのが少し大変かもしれません。ですが、任意整理を司法書士や弁護士に依頼するメリットがいくつかございますのでご紹介します。

取り立てや督促がストップする

司法書士や弁護士に任意整理を依頼すると、受任通知が金融業者に送付されます。これにより、借金の取り立てや催促が借主に行くことがなくなります。取り立ての連絡がないのは精神的にもかなり余裕が出ますし、返済も止まりますので、その期間に返済資金をためることもできます。

貸金業者との連絡は専門家が窓口になる

任意整理の手続きは司法書士や弁護士などの専門家が窓口になりますので、借主が直接金融業者と交渉する必要もありません。

手間や時間がかからない

任意整理の手続きの流れとしましては、借金の状況がわかる取引経過を金融業者に開示請求し、引き直し計算を行って返済計画を作成しなければいけません。

返済計画を各金融業者に提案し、交渉を行います。これで和解ができれば和解締結を行います。これらの書類の準備・作成などはすべて代わりに行いますので、個人で行うよりも手間や時間が少なくて済みます。

借金を家族に打ち明けて協力してもらうことも検討

ここまで内緒にしていく方法をお伝えしていきましたが、借金について打ち明けるのも一つの手段でもあります。確かに、借金のことを家族に話すのは気が引けるかもしれません。

ですが借金の問題を打ち明けられそうなら打ち明けて、一緒に協力してもらえるように行動してみましょう。家族と一緒に解決に進むことで、精神的にも負担が減ります。一人で抱え込まずに、家族や専門家に相談して借金問題を解決していきましょう。

そもそも家族にバレている可能性がある

一方で、もしかしたらあなたが隠しているつもりでも家族にすでにバレている可能性もあります。家族が気づいていても、本当かどうか確信が持てないので様子を見ていたり、本人から打ち明けてもらうのを待っているかもしれません。

家族に借金がバレてしまう原因

家族に借金がバレてしまうケースがいくつかあったので、参考にしてみてください。

利用明細書を見られてしまう

利用明細に有名な金融業者の名前が載っていたらつい疑ってしまいますよね。利用明細者は服や財布に入れっぱなしにはせず返済が終わるまではクリアファイルなどに保管して家族が目の届かないところにおいて管理しましょう。

貸金業者からの連絡

家族に借金がバレてしまう理由の一つとして、貸金業者や金融業者からの電話が家に来てしまったときです。また家の中では、自分ではなく家族が電話をとることもあるでしょう。

貸金業者からの連絡への対策としては、携帯電話に連絡してもらうように必ず伝えておくことと借金を延滞しないことが重要です。

債務整理をしたいが家族にバレる不安がある方はみどり法務事務所にご相談ください

債務整理を行って借金の問題を解決したいと思っている方には任意整理は家族にも気づかれにくいですし、お勧めの方法です。個人で行うこともできますが司法書士や弁護士の方が貸金業者と交渉に慣れているためこちらの条件を組んでくれやすくなります。

みどり法務事務所は相談料・着手金無料でお話を伺うことができますので、債務整理を家族にバレずに行えるか相談したい場合はぜひご連絡ください。

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